240712_梅雨に思うこと

まだ心も体も幼い頃。自堕落な生活をしていた頃、雨が本当に嫌いだった。靴も服も濡れるし、電車に乗れば生乾きの匂いが気になるし、髪の毛はすぐにパサパサになるし。ちょっと外に出かけるのも億劫なのに、遊びに出かけることでしか楽しみを見出せなかったから。

でも今は、嫌いじゃない。

降り止まない雨に物憂げな気持ちを覚えても、窓の向こうで青々と茂る草花に気づいて、背筋がぴんと伸ばされる。

それだけじゃない、庭に植えた野菜やハーブが雨上がりに急激な成長を見せてくれるものだから、どんどん降りたまえ。と、忙しそうに降り頻る雨を傍目に、弾む気持ちをホットコーヒーで落ち着かせる時間も楽しみの一つなのである。

だから、梅雨だってもう嫌いじゃない。

2024年7月12日撮影。 梅雨明けを待つ梅たち、少し窮屈そう。


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